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ビールの基本:エールとラガー 適切な温度

エールは冷やすな

ビールには上面発酵と下面発酵があります。

上面発酵で作るビールの総称がエールで、下面発酵で作るビールの総称がラガーです。

酵母上面発酵酵母下面発酵酵母
造られるビールエールラガー
発酵温度16℃〜24℃4℃〜10℃
発酵時間短い(3〜6日)長い(6〜10日)
特徴フルーティ 奥深い味わいシャープな飲み口

上面発酵酵母は高い温度で発酵する酵母です。常温といっていいでしょう。短い時間で発酵します。発酵中に液面に上昇するので上面発酵と呼ばれます。

下面発酵酵母は低い温度で発酵する酵母です。かつては冬場のみ仕込まれていました。発酵にかかる時間が上面発酵より少し長いです。発酵中に液体の下の方に沈んで行くので下面発酵と呼ばれます。

酵母の基礎知識はざっくりこんなところです。

しかし、僕が皆さんに伝えたいのはこういう事じゃない。

エールとラガーは、どうやって飲むのが美味しいのか?それを分かりやすくお伝えしたい。

一言でいうと、「エールは冷やすな」です。

エールラガー
美味しく飲める温度高い(10℃〜16℃)低い(4℃〜9℃)
適したグラス口元が広がり香りを楽しめるグラス
(チューリップ型、パイントグラスなど)
爽快感を楽しむなら縦に長いもの
(ピルスナーグラス、フルートグラスなど)
飲み方ゆっくり、ちびちび、香りを楽しむごくごく、爽快感

香りを活かす温度帯で

エールと一言で言っても色々なスタイルがありますし、ラガーの中にもゴクゴクは飲めない濃くて甘いビールもあります。

ビールの性格を覚えて、それに合わせてグラスや料理を揃えるのは大変です。

僕としてはまずはエールをあまり冷やさずに飲んでみるところから始めて欲しいなあと思います。

エールビールはペールエールやホワイトエール、ヴァイツェンにベルジャンストロングエールなど、どれをとっても香り豊かなものばかりです。

飲み物の香りの感じ方は温度帯によって大きく変わります。

温度が低いと香りは閉じて感じられにくくなります。

高い温度帯では香りは広がりを持ち、モルトのコクも厚みを増します。複雑な香味を持つエールのポテンシャルを引き出すためには適した温度が必要なのです。

エールをキンキンに冷やすということは、エールの良いところを殺してしまうということです。

普通のご家庭では温度計は無いと思いますので、ペールエールの適温で有る13℃にするには冷蔵庫でどのくらいの時間冷やせば良いのか目安を表にしておきます。冷蔵庫の設定やビールの保管条件にもよりますので、あくまで目安として参考程度にどうぞ。

室温冷蔵時間
25℃100分
20℃70分
15℃30分

どうかグラスに注いで

エールの香りを楽しむ為にはグラスも必要不可欠な要素です。

口元が広いグラスは香りが豊かな飲み物に適しています。

チューリップ型のグラスは上部のくびれが泡を留め、泡と液体が同時に口に入ってきます。香りを楽しむには最適なグラスです。パイントグラスはイギリスのパブで定番のグラス、ペールエールを飲むのに最適です。他にもゴブレット型やリキュール型など香りを楽しむためのグラスは色々あります。

海外ビールに馴染みが無い人が海外ビールをイメージする時に、瓶から直でいわゆるラッパ飲みをしている絵が浮かぶことも多いのではないかと思います。テレビなどで時々見ますよね。アレ、正直ほんとにやめて欲しいです。

冷蔵庫でキンキンに冷やすのがエールを殺すのと同様、香りが感じられない瓶から直接飲むスタイルはエールを殺す行為です。

瓶から直接飲むスタイルはコロナビールやジーマで広がったと思います。レモンやライムを瓶に落とすのも見た目がかっこいいですし、コロナビールとジーマは実際にあの飲み方のほうが美味しく感じます。僕も大好きです。コロナビール以外でも、ライトラガーの類は美味しく飲めると思います。ですが、あれはコロナビールはじめ、ライトなビールだから成り立つのです。

どんな飲み方でも、本人が良ければそれで良いと、僕は思ってはいるのですが、とにかく僕は、美味しくビールを飲んで欲しいなあと思って、今日もこんな記事を書いたりしている次第です。美味しく飲んで欲しい。

主なビアスタイルの適温

エール

イングリッシュペールエール13℃
ベルジャンスタイルホワイトエール10℃
ベルジャンスタイルダブル16℃
ヘーフェヴァイツェン12℃
スタウト13℃

ラガー

ジャーマンピルスナー9℃
ドッペルボック9℃
アメリカンラガー7℃
ジャーマンスタイルシュバルツ9℃

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